ある年の11月下旬に、突然「来月、ホノルルマラソンに出ます」との電話を受けました。
聞けば、それまで連続して走ったことがある距離は3kmほどで、フルマラソンに対する備え(水分補給や栄養補給など)については、ほとんど知識が無い様子でした。
この状況で参加して走ると断端にトラブルを来して二度と走れなくなるだろうと思い、他の予定を全て変更して、ハワイ半泊三日?の自主サポートに行きました。
どんなに調子が良くても、定期的に休憩をして断端のケアをすることを伝えました。
少しでも断端に傷ができれば、マラソンどころか日常生活に支障が生じるからです。
伴走するために現地で選手登録を済ませ、義足調整工具などを背負って一緒にスタートしました。
そして・・・12時間59分29秒のタイムで完走。
出走2万5671人中、2万2384番目でのゴールです。
帰国後、「レース後は歩けなくなるのではないかと思っていたが、帰りの関空では行く時よりも義足が安定して歩ける感じがした」との連絡ありました。
よかったよかった。