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頸髄損傷者へのトレーニング器具製作とトレーニング指導

 

目的

 

褥瘡などの二次障害の予防

 
脊髄損傷C5レベルでは、一般的に両脇を結んだ線から下の運動機能が低下します。

 

Tさんの場合、下肢機能は麻痺で、上肢機能は肩関節屈曲、伸展、外転機能が残存しており、肘関節は屈曲と弱い伸展機能が残存しており、手関節機能は麻痺でした。

 

この状況においては、ベッド上で自力での体位変換が困難なため、褥瘡などの二次障害のリスクが高まることが問題となります。


そこで、残存している上肢筋機能を向上させ、何らかの補助具を用いて自力で体位変換ができるようになれば、二次障害を予防することができるようになると考えました。

 

 

方法

 

まず、弱い肘関節伸展筋力を向上させ、次に肩関節屈伸と肘関節屈伸の複合関節動作に必要な筋力を向上させます。

 

そのために、先に肘関節伸展筋力向上用器具を製作してトレーニングを行い、続いて複合関節動作用器具を製作してトレーニングを行いました。

 

なお、器具の把持については、肘関節筋力向上後に器具2号で把持装具と把持補助プレートを使用して対応しました(プレートは不要となりました)。

 

肘関節伸展筋力向上用器具(1号)

 

肘関節伸展筋力が微弱であることから、弱い力でも動作可能にするため、負荷にバネを用いました。

このバネは、取り付け位置を変更することにより、筋力の向上に伴って負荷を増すことができる仕組みとしました。

複合関節動作器具(2号)

 

微小な筋力でも複合関節動作のトレーニングが出来るように、車輪の転がり抵抗を負荷にする仕組みにしました。

 

この仕組みにより、ベッド上での仰臥位や長座位、また、その中間位でも容易にトレーニングが可能となり、さらにストロークの制限も受けないようになりました。

 

動作は、バーの任意の位置を掴んで器具を前後させます。

バーの把持は、手指を装具によって把持位とし、支持プレート上で回内して掴みます。

 

前後のバーの形状が異なっているため、反転して使用することで様々なポジションでのトレーニングが出来ます。

 また、負荷は、両側のフレームに設けた箱に錘などを入れることで、転がり抵抗を漸増します。

 

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